カテゴリ:book( 30 )

SARU

忙しくて、なかなか進まないけど。
年明けぐらいから、読んだ本など。

五十嵐大介「SARU」。「魔女」を彷彿させる世界観。
構成の緻密さはさらに際立ってきた。
6月には下巻も出るというスピードも嬉しい。
この人はどこまで行くんだろう?

「遠野物語へようこそ」
ずっと気になってる、遠野物語の、入門書。
なんかいいんだよなー。
昔話ってびっくりするぐらい、ぶっきらぼうだったり説明不足だったり。
予定調和じゃない、不思議と乾いた、残酷でもある世界観。
早く本物を読んでみたいと思いつつ、近所の本屋にありませんでした。

「銀河鉄道の夜」。実にいまさら読んでみた。
すごい面白い。良かったー読んでおいて。
読んでるそばからイメージが立ち上がる。
鮮やかで、鮮明な形があって、それはもう気持ちいい。
全編を貫く眼差しの暖かさに泣ける。

椹木野衣 「シミュレーショニズム」
途中です。でも面白い。
もっと早く出会っておくんだった…
というか、ベンヤミンを読んだすぐあとに。
まあ今の状況は、もう少し違っているかも知れないのだが
その昔、かすった道を、先駆けて適確に語ってくれていたのは貴重だ。
他の著書も読んでみよっと。

映画はアバター。
びっくり。とてもきれい。腐海の現代版っていうか。
3Dなんてと思っていたけれど、3Dじゃないと表現できないところに行ってる気がする。
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by rocketwriter | 2010-03-08 23:40 | book

世界は分けてもわからない

c0012176_2340192.jpg世界は分けても分からない 著:福岡 伸一

だいぶ前に「生物と無生物のあいだ」を読んで感動して
久しぶりに同じ作者の新作を手に取ってみた。

色々面白いけど、特に、視線についての考察が記憶に残った。
視線ってなんだろうって、クリアに解説されるとは思わなかった。
もちろん、哲学的な意味じゃなくて、物理的な視線ですよ。
目から光が出てるんだ、線だし。でもどうやって?

あまりに面白くて、でも記憶力が悪いから
読み終わったのにもう一度、最初から読み直している。

福岡さんの本は、レビューを見ると好き嫌いが分かれるようだ。
もしかすると、分子生物学を専門にするような人々には
物足りないと言うことなのかな?

でも僕は好きだ。そこに小説のような、というよりそれ以上の
ファンタジーと創造的なプロットをしばしば感じてしまう。
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by rocketwriter | 2009-10-16 23:41 | book

週末備忘録、連休最初の土曜

木曜の夜、久しぶりにレッドウイングを引っ張り出し
履き慣らしの旅に出る。
住宅街の頭上に、台風一過の晴れ空の漆黒と、白雲のグレー。
すっかり忘れた頃に、今年もやって来たキンモクセイの香りに
いつものようにドキリとさせられる。人はそんなに変わらない。
スネに血が滲んだのはわずか20分ほど。
右足を引きずって帰宅する。バンドエイドとミンクオイルが必要だ。

金曜の夜は睡魔に勝てず、飲み会をフイにする。

昼前から良く晴れた土曜、朝は洗濯掃除。
遅めのランチはいつものデリで済ませる。
近くの颯爽堂で買った福岡伸一の
「世界は分けてもわからない」が素晴らしい。
僕のような科学音痴には相当高度な中身のはずが
どういうわけか理解したつもりになってグイグイ読み進める。

店を出ると、1年振りぐらいの、大学の知り合いに捕まった。
彼女の街の馴染み処巡りに、数時間つき合う。
そうか住宅街のそんな奥にもこんな店がね。

その時仕入れた飲み屋情報をもとに
夜は酒房高井の暖簾をくぐる。
そんなに安くないけど、なかなか美味しい、感じもいい。
ほろ酔いで読む、世界を分けてもわからない。

そして家で、コーヒー飲みながらブログなんかを書いている。
秋の夜の、不思議な高揚感が、今日このまま終わるなとささやくような。
9時半からスタートする深夜のエヴァンゲリオンでも観に行こうかな?
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by rocketwriter | 2009-10-10 20:17 | book

6月の本

c0012176_1385351.jpg今月は2冊とも科学の本。

・「99.9%は仮説」 竹内 薫
“科学はぜんぶ、仮説に過ぎない”というのが新鮮。

科学的に証明されたことは覆らないような気がするでしょ。
でも例えば、地動説も、ニュートン力学も
後からやってきた天動説や相対性理論に取って代わられて
最近では冥王星も、実は惑星じゃなくて
小惑星だったという学説が有力になっていたりする。つまり…
科学的証明はその時代の最新の仮説に過ぎないというわけです。

すごく解りやすい言葉で書かれた本で
字もでっかいんだけど、僕には難しい所もいっぱいあって
でも、科学が身近に感じられる好著ではないでしょうか。
題材に登場した相対性理論の解りやすい本も、探して読みたくなった。

・「生物と無生物のあいだ」 福岡伸一
文章の巧みな人で、まずそれに驚かされる。
科学ミステリーというか、分子生物学の歴史を追いながら
DNA、核酸、ウイルス、ES細胞といった
生命の大発見の現場を生き生きと見せてくれる。

それにしても、肉体について僕らは
外から隔てられたモノとしての器というか実体があるように感じていて
ところが、分子レベルでは細胞を作るタンパク質やアミノ酸は
川の流れの中の、たまたまそこに密度が高まっている分子の
ゆるい淀みでしかなく、しかも、その分子は高速で入れ替わっている…
なんて聞いたら、ちょっとゾクゾクしませんか?
生命の不思議をのぞき見るのに打って付けの本です。おすすめ。
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by rocketwriter | 2008-06-29 01:39 | book

5月の本

c0012176_0491653.jpg5月に読んだ本の防備録。

「騙されない!」ための経済学 森永卓郎
 モリタクの本。経済学というより格差社会を
 わかりやすく描いた本という気もする。
 すらすら読める。けど、等身大の視点には共感できる。
 いやほんとに、未来の日本に僕らの安心して住める“国”はあるんでしょうか?

「格差社会-何が問題なのか?」 橘木俊詔
 格差社会が気になって、もー一冊読んでみた。
 これはもしかして、上の本の元ネタなのかしら?
 様々なデータを元に格差社会の現状を掘り起こしていく。
 最低賃金の低さ、貧困者の割合、教育や医療や社会の保証制度、
 どれをとっても、いつの間にか日本は先進国中ほぼ最低になってるんですね。

「アメリカの世界戦略」 菅英輝
 すこし難しすぎた。
 唯一超大国を自認し、その支配力を維持しようとする帝国=アメリカと
 フランスやドイツを主体とするヨーロッパ、そして日本、中国、インド、中東…。
 民主主義、自由経済、グローバリズムといった
 僕らにとってのスタンダードも、押しつけた時点で十字軍的なのかもしれない。
 現ブッシュ・ジュニア以降のアメリカ帝国化の加速はちょっと不気味です。

疑似科学入門 池内了
 いわゆる、科学を装った“非合理”に警鐘を鳴らす本。
 ちょっと挙げてみると、占星術、超能力、健康食品…なんてのの他に
 血液型性格判断、マイナスイオン、クラスター水、アガリクスなんかも切って捨てる。
 このあたりは今や常識的に正論として捉えている人も多いのでは?
 インチキを理論で論破でメッタ切り、的なスピード感は無いけれど
 科学的態度を問い直す、という意味ではとても真面目な本だと思う。
 個人的にはマイナスイオン、血液型なんかはもう少し突っ込んだ物を読んでみたい。

自動車産業は生き残れるか 読売新聞クルマ取材班
 中身は軽いけど、出てくる数字は仕事柄知っておくと便利かも。。
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by rocketwriter | 2008-06-01 00:49 | book

続・地球温暖化

c0012176_0255570.jpg環境問題のウソ/池田清彦著 のあとにもう一冊
地球温暖化/伊藤公紀 を読んでみる。

太陽の黒点活動が地球温暖化の主要な要因である、という
「環境問題のウソ」の論拠は、伊藤氏が「地球温暖化」で書いた説を受けている。
結論から言うと、どうもさらにわからなくなったので
Do you think for the future? という以前から気になっていたサイトの著者に
あつかましくも、手ほどきをお願いするメールを出してみた。
とても詳細かつ丁寧な返答メールを頂いたので、自分なりにまとめてみました。

本が出た当時の論評は、紹介してもらった市民のための環境学ガイド に詳しい。
一方、Do you think for the future? の著者からは
伊藤氏の本が出てから現在までの間に、コンピュータモデルの信頼性向上などによって
ほぼ、温暖化ガス否定論は、論破されつつあるようだというお話も頂く。

以下、IPCCの最新レポートである第4次評価報告書の主題を強引に要約すると
・気候システムの温暖化は疑う余地が無く(very high confidence=90%を超える確率で)
・温室効果ガス濃度は産業革命以前の水準をはるかに超え
 (産業革命から2004年間に70%増加、過去65万年の歴史で最高)
・20世紀後半以降の地球規模の気温上昇のほとんどが
 温室効果ガス由来の可能性が高く
・現在の施策では今後より大規模な温暖化がもたらされることになる
…といった文言が並んでいる。
ちなみに、温暖化によるメリットを唱える学説に対しては
・温暖化の便益は温度がより低い段階で頭打ちになり、温暖化進行に伴い被害が増大
ということで、二酸化炭素が増えると植物がよく育つとか、凍死率が減るとか
そういう論理は地域的にも期間的にも限定的ということになるのかもしれない。

市民のための環境学ガイドによる第4次評価報告書のまとめによれば
「もしも、人為的な影響を含めない自然起源の温度変化だけを算出してみると
1950年ごろから、地球の温度は下がりつつある。すなわち、多分、太陽活動は落ちつつある。
しかし、現実には、人為的な影響が非常に大きいもので、気温が上昇している。」という記述があって
これはその次に続く「地球が温度上昇側に振れたとたんに、もっとすごい上昇速度になる」
ことを意味するわけで、ちょっと恐ろしくもある。
大気中の二酸化炭素濃度はわずか0.04%未満で、窒素の約80%や、
酸素の約20%と比べるとずっと少ないのだが、二酸化炭素恐るべし。

再びDo you think for the future? の著者の言葉を借りれば…
「実は二酸化炭素の排出は気候変動に大きな影響がなかったとしても
迫り来る化石燃料の枯渇を前にして低炭素社会を目指すという進むべき方向はあっているわけで
まあ、二酸化炭素排出を減らすというアクションは、どちらに転んでもそんなに悪い賭けではないと思ってます。」
とのこと。なるほどです。

一方、「地球温暖化」の最終章でも触れられている通り
日本では、地球温暖化防止という名を借りて
安全検証やトータルコストを顧みずに原子力へ切り替えが進んでいること
炭酸ガス排出取引がすでに巨大なビジネスとして動き始めていること
ドイツなどは東独の従来のエネルギー効率が悪かったため京都議定書クリアが容易なこと
など、一概に温暖化防止への政策といっても、裏と表を見分ける必要もありそうだ。
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by rocketwriter | 2008-04-21 00:35 | book

最近読んだ本

c0012176_1264133.jpgここ2カ月で読んだ本。
忙しいのに、スラスラ読めるのはなぜ?

1:バビロンに帰る…スコット・フィッツジェラルド、訳は村上春樹
  プロットがいいらしい。悪くないけど、凄く感動するわけではなく。
  読み込みが足りないのか…うーん。

2:海辺のカフカ…予想より良かった。
  でもベストは、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド。

3:神様…川上弘美。日本昔話にしてSF。引きずり込まれる。
  そのへんのアパートから始まるリアリティとイメージが凄い。

4:反米大陸…イラク戦争と湾岸戦争が正義だと思っている人へ。
  その昔、お世話になった神父はイラク侵攻が必然と宣った。
  でも、謀略と虐殺の限りを尽くす超大国の現実はちょっと違うと思う。
  華氏911とセットでどーぞ。24とか観ておいてなんだけど。

5:欲望する脳…今をときめく、茂木健一郎。
  うーん、でもいまいち良く分からず。
  脳科学というより禅問答っぽい気がする。
  言ってることの方向性みたいなのは嫌いじゃないです。
    
6:環境問題のウソ…CO2は温暖化の原因なのかって? えーっ??
  自動車メディアに片足を突っ込んだ一人として、うそーって感じ。
  とは言え、科学的検証法を持たない自分には反論材料もなく…
  どなたか、もっともな反論が出来る人に話を聞きたいです。
  この件に関しては、また、のちほど。。
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by rocketwriter | 2008-03-23 01:11 | book

海獣の子供

すごい。

c0012176_196393.jpg一気に2巻出て、しかし全貌は全く見えない。
この壮大なテーマはどうのように終わるのだろう?

SFにしてファンタジーでもあり
自然、科学、神話、民俗が一体となって
雄大で美しく、それでいて等身大な世界が広がる。

なんという創造力と描写力
そして独特の身体感覚がもたらすリアリティ。
読んでいて、とにかく、気持ちいい。

日記もあるみたいです。

同時にこんな本も出ました。ネコ好きな人に。
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by rocketwriter | 2007-08-11 19:09 | book

GWと本

c0012176_9233115.jpg川上弘美の「ゆっくりさよならをとなえる」が
ときどきすごい、うわって思う。
新幹線の中で読もっと。

青山ブックセンターの文庫本紹介コーナーは
なぜか読んだことのある作家ばかり。
好みが似ているのか?

その中からGW用に
G・ガルシア=マルケス「予告された殺人の記録
パウロ・コエーリョ「アルケミスト
を選ぶ。

どっちも読んだことある作家なんだけど
本が薄いのが良い。

別のスペースでは、美味しそうなイタリア料理が
パネル写真で展示されていて
その写真が収録されているのが
アノニマスタジオから出た
米沢亜衣の「イタリア料理の本」。

かっこつけずにざっくり盛りつけられて美味しそう。
帯に写された白いお皿に
「見た目ではない、味なのだ」って字がのっていて
そーだよそーなんだよと思いつつ、これも買う。
写真がズシリと重い。レシピも豊富で楽しみなのだ。

永久保存版になりそうな予感。
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by rocketwriter | 2007-04-30 09:30 | book

そして1月が終わる

c0012176_2353174.jpgほとんど更新しないで、1月が過ぎていく…
…のも悔しいので、読んだ本を並べてみる。

以下読んだ順に、

センセイの鞄/川上弘美
しみじみしっとり純文学風味。

ヘルタースケルター/岡崎京子
絵が強い&オンナだね。

星の王子さま/サン=テグジュペリ
初めて読んだ、泣く、永久保存版。

アメリカン・サイコ/ブレット・イーストン・エリス
げぇっ何読ませんだって、頼んだの俺だった…

リバーズ・エッジ/岡崎京子
不思議な安堵感、夏の夜風に吹かれたような、好き。

まいど、情報感謝です。
iPodがないぶん、本が読み進む。
iPodがないと、散歩が続かない、うーむ。
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by rocketwriter | 2007-01-30 23:53 | book