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東京モーターショー雑感

東京モーターショーが始まって、プレスデイはそれなりに忙しくなる。
会場では色んな人に会って、色んな評価を聞いた。

輸入車が来ない、規模が小さい
ワールドプレミアがほとんどない、楽しさがない
自工会が談合してショーのコスト削減が目立ったなどなど
色々とツッコミ所の多いショーになってしまったのは確かだ。
まあ、でも今回、それは百歩譲ってもいいかなと思う。

それより、次世代に対するビジョンの少なさはどうか?

石油価格は2013年、遅くとも2015年には急騰すると言われる。
ただでさえピークオイルを過ぎて石油は急速に採れなくなっている。
そこへ来て、中国やインドのモータリゼーションはこれからだ。
その後にはアフリカだって続くだろう。
バレル数百円の時代がそこまで来ている。
そう遠くない先に、石油がとても貴重なものになったとき
それは暖房とか煮炊きとか、樹脂製品とか、医療とか、そういう物に
選択的に使ってほしいでしょう?

C02問題も待ったなしだ。
平均気温があと1度と少し上昇すると、地球温暖化は暴走を始める。
その先には、農作物や森林資源や水産資源の危機や、
激化する台風や竜巻による気象被害や、伝染病被害などが懸念されている。
例えばリッター20kmも走るエコカーは、でもたった1km走るだけで
CO2を120gも排出する。10km走れば1.2kg。
手に持ったらズシリと重いだけの二酸化炭素が
たかだか隣町を往復するだけのドライブでばらまかれる。
欧州では2020年までに1台あたりの平均排出量を95g/kmとする法律を整備中だ。
鳩山政権も日本の温室効果ガス削減目標25%削減を打ち出した。
それが政治として不用意だったかどうかは別にして、炭酸ガスは今も蓄積し続ける。

20世紀は自動車の世紀だった。
内燃機関が発明されて、ほぼ時を同じくして油田が世界中で掘り当てられ
タダみたいに湧き出す石油をひたすら消費して、C02をばらまいて
先進国は文字通り、エンジンによって加速した。
そしてたった100年で、人類は石油をほぼ、使い切ったということになる。

21世紀のパラダイムシフトは
多分、テクノロジーがなんでも解決してくれるわけではないという
当たり前の事実を、もう一度突きつけられることから始まるんじゃないかな?
便利だから、ラクだから、楽しいから、個人の権利だから、お金を払っているから
目の前の問題を見なくていいというのは、当たり前だけど勘違いだったわけで。

そして、この先クルマは多分、単なるモノ作りの妙だけでは切り抜けていけない。
パワートレーンの未来図を幾重にも描き
国家ぐるみでエネルギーや資源ウォーズに勝ち残らなけらば
生産すらもままならない。
日本は少なくとも、資源ウォーズではすでに負けている。
頼みの電池技術も、中国やアメリカに先を越される可能性大だ。
そして何より、次世代に地球を残すためのデザインに欠けているように見える。

クルマがつまらなくなったのはなぜか? 若者に人気がなくなったのはなぜか?
多くの評論家やメディアによれば、面白いクルマがなくなったからだと言う。
でもそれは、ずいぶん20世紀的な発想ではないかと思う。
このまま今のクルマで走ってたら、未来が不安なんですよ、
そんな不安なモノに共感はできませんよ、そういうことじゃないかと。
彼らの世代にはさらに切実になる問題を先送りにして、楽しさとか、プレミアムとか
なんだかずいぶん表面的なことを真顔で論議する我々世代が
単純にバカっぽく見えている、それだけのことだったりするんじゃないか。

できるなら国産メーカーに、この待ったなしな危機感を見せてほしかったな。
こういうクルマなら、この先にも未来がありますよっていうようなビジョン。
もしかしたら、ユーザー側の考え方だって変えなければいけないわけでしょう?
そういうクルマの今と未来を、メーカーがそれぞれキチンと見せることができていれば
お父さんもこどもと未来の話がポジティブにできたじゃない。
別に輸入車がなくたって、ワールドプレミアがなくたって、
アニメに出てくるような絵に描いた餅みたいなコンセプトカーがなくたっていい。
V10とか86復活とか言ってる場合じゃなかったと思うよ。

次回ももし、東京MSが開催されるのなら
未来を真剣に考えたくなるような、もうすこし知的な展示をお願いします。
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by rocketwriter | 2009-10-26 00:24 | car

エボX

久々にびっくりして、解説を聞いて、もう一度驚いた。
これはクルマの制御システムの革命だと思う。
エボXは、ABSやESC(ASC、ESP…)などのブレーキ制御が頂点に君臨する、
ハイパフォーマンスカーを含む従来すべてのクルマに搭載された制御系から離脱して、
4WD制御を核とした速く走るための制御系を手に入れたことになる。
自動車メーカーがはじめて、ブレーキ制御技術メーカーのシステムより上位に君臨する、
駆動とブレーキの独自の制御システムを頂点に据えたわけだ。

その結果、エボXはIX MRからは想像も付かないほどの進化を見せる。
新たに加わったヨーレートセンサーのフィードバック制御やその他センサーをフル稼働して、
エボXのECUは理想の走行ラインを取るもう1台のバーチャルなエボを走らせている。
ドライバーの操縦するリアルワールドのエボがそれとは違う、
タイヤのグリップ円を飛びだしてしまうような走りをすると、
エボXはエンジン出力、トルク配分、そして4輪独立ブレーキの各制御を駆使しして、
アンダーをインベタに戻し、オーバーでテールが振り出すのを押さえ、
場面に応じてドリフトまで使いながら、理想の走りに近づけて、クルマを前に進めようとする。
これは、安定性を最重視する従来のブレーキ頂点制御系では不可能だったことだ。

一部の人はまゆをひそめて、それを機械の出しゃばりだと言うのかも知れない。
僕も乗る前はそう思ったけど、これが、自分の腕が数ランク上がった気になると、話が違う。
ちょっと大げさだけど、生まれて初めて、サーキットを走ることが楽しい、そう思った。

一般人には半分も使い切れないような限界性能をもつハイパフォーマンスカーが増える中、
その性能をみんなが使えるようにする三菱の技術は、ある意味すごく理想主義的で、
エフィシェントなんちゃらみたいな、妙な正義や正当化がないのも、気持ちいい。
AYCが出た頃から、きっと三菱の技術者は、AWCという夢をイメージしてたんだろうな。

こんな時代だから、エコカーやセグウェイのような低速度技術に僕は期待しているんだけど、
エボの技術はこれはこれで、久々に突き抜けた明快で爽快なハイテクに出会った気がした。
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by rocketwriter | 2007-10-08 12:12 | car

庶民派

c0012176_0393141.jpgHUMMER H3を持ち帰ってみる。
全長×全幅=4740×1970mm。
長さは別にいいんだが
幅がちょっとね。

昼間、慌ててマンション管理室に電話して
来客用の平面駐車場を押さえた。

運転感覚は非常にフツー。
フツーに走って、フツーに曲がって
フツーに止まって、幅は広いけどね。

都会で買える恐竜の
3兄弟のいちばん小さい、庶民派。
あのカタチをしっかり受け継いでるのがいい。
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by rocketwriter | 2006-04-07 00:39 | car

159

c0012176_4412185.jpgシフトフィールなんか相当良くなった。
細かい部分の作りも、一気にソフィスティケート。
欲を言うなら、以前のエロ怪しい感じが弱いか?

左ハン、6MT、ほぼ400万。
どっちにしても、僕には高くて、でかい。
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by rocketwriter | 2006-03-25 04:41 | car

見果てぬ夢

colorcubeさんの記事で知りました。
シトロエンDSがいっぱい!

世界33ヶ国、133人のジャーナリストが参加して選んだ
「20世紀を代表するクルマ」はT型フォードだったけど
僕が選考委員なら、迷わずDSに入れたろうな。

天才フラミニオ・ベルトーニがデザインした奥ゆかしいスタイリングに
技術者たちの夢をぎゅっと詰め込んだ、50年前の奇跡。
大量生産と消費を象徴するT型より、ずっと素敵な存在だと思うんだけど。

僕の場合、そういう憧れのクルマは、ほぼフランス車になってしまう。
シトロエンXMも、ルノー・アヴァンタイムも、ヴェルサティスも…
あ、テージスはイタリアだから、ラテンと言った方がいいか。
どれも時が経てばDSのように手に入らなくなるのかな?
乗れなくなる前に……
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by rocketwriter | 2006-03-23 00:30 | car

ESSE

c0012176_2052810.jpg年末から続いた軽自動車の新型車ラッシュ。
一番、気になったのは三菱アイと、これです。
最も安いモデルで68万2500円(MT)。
それでもエアコンとパワーウインドウがついてくる。

最初に見たとき、スーパーカブを連想した。
いろいろ、小細工していないのがいい。

舐めかけのドロップみたいな脱力フォルムも
良く見ると、デザインされていないわけじゃない。
ウインドウのグラフィックなんて
室内から考えたような、触って作った感じがある。

走ればノイズは入ってくるし
高速道路では120km/hも出せば怖くなる。
でも、ステアリングの素直さなんてちょっとない。
新しいロングストロークエンジンも、驚くほどトルクがある。

夢の田舎ライフが実現したら
迷わず軽トラを購入しようと思っているんですが
都会の下駄にこういうのを乗るのもありかも。
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by rocketwriter | 2006-03-18 20:53 | car

i

c0012176_2151570.jpg早朝6:00、三茶の交差点付近でスタッフを待っていると
チャリに乗ったおっさんがずっとこっちに眼を飛ばす。
「邪魔ですか」「いや、アイ、アイ!」

某鴨川の鮨屋のカウンターに座っていると
常連客は入ってくるなり「アイ駐まってんだけど元さんの?」

埼玉の某大学で撮影していると
おばさん軍団が「何てクルマあれ、カワイイねぇ」

交差点で、擦れ違いざま、駐車しても、とにかく目立つ、話しかけられる。
こんな国産車、久しぶりです。頑張れ三菱。
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by rocketwriter | 2006-02-21 21:47 | car

1007とタスカン2

年末からもの凄い新車ラッシュが続いている。

金曜はプジョー1007が新宿の小笠原邸で発表されたほぼ同時刻に
イギリス大使館でTVRタスカン2の発売をオートトレーディングが発表。
1007は変なクルマで、今のから買い換えてもいいと浮気気味。
なにより、あのスライドドアの開閉速度が遅いのがいい(もっと遅くてもいい)
ドア開ける時間ぐらい待ってみろ、みたいな、スローを肯定する雰囲気がある。

TVRは超変なクルマで、今までに乗った中で最もインパクトがある。
工業製品というより工芸品という感じだろうか。
今やフェラーリやロールスにも、手の温もりなんか残ってないもんな。
新しいタスカンはタルガからコンバーチブルになったんだけど
幌なのはリアクオーター部分のみで、トップはやはりデタッチャブルだった。
スピード6の咆哮を久しぶりに聴いて、なんだかホッとした。

南原さんは全然、元気だ。相変わらず感情の起伏を見せず
帰ろうとしたら、せっかく用意したケータリングを全部喰っていけと、淡々と仰る。
おかげで仕事中にもかかわらず、ワインをたらふく飲むことができました。
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by rocketwriter | 2006-02-11 11:52 | car

ETC

http://carmode-news.carmode.net/article/12534240.html

差し忘れると急停止することになり、追突事故に直結するという
無能なシステムの批判はどこへ行った?
巨額の税金を投入したその間抜け機械のケツを拭くために
また税金を投入するというのが、そんなに前向きな話なんだろーか?
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by rocketwriter | 2006-02-04 14:14 | car

COTY

ロードスターが受賞したそうでおめです。

しかしCOTYもRJCその他もろもろもそうだけど
一般ユーザー心理とは乖離していますな。
レクサスは来年、本命のGSで獲りたいだろうから
今年はロードスターに入れてやるか、みたいなねぇ。
プロレスじゃあるまいし、メーカー広報部だけが必死に金をまくという
ご都合主義の賞になんの価値があるのかイマイチ不明。
選考委員の何割かは特定メーカーの子飼いであるというのも情けない。

どーせならアーティストとかミュージシャンとか
いわゆる自動車の世界とはなんの関係もない
でもトンがった才能で世界を疾走しているのは間違いなしという人々が
利害関係一切抜きで、デザインとか欲しい度で選ぶ賞を見てみたい。

だいたい、僕ら一般人がクルマから感じられる魅力って
そういうところにあると思うし。
何が言いたいかっていうと、それほど自動車評論ってのは
知的魅力に欠けるってことなんですけど。
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by rocketwriter | 2005-11-09 17:39 | car